
【評価】 ★★★★★☆☆☆☆☆ 5点
【公式サイト】 http://www.howl-movie.com/
【総評】
うーん、難しいすね。何が難しいかって、物語のテーマがよく見えてこないんすよ。観終わった後に、「どんな映画だったか」を伝えるのに困るというか。
これがおばあちゃんとイケメンの愛がテーマだったならわかりやすいよ。それか、暗に戦争反対を論じたテーマだったとしてもまだわかる。なのに、それらをテーマとして語る程の描写があまりにも足りないため、観た後にはちゃんとしたカタチで何一つ残らなかったという感じ。(何回か観てわかってくる類の映画なのかもしれませんが)
オレがイマイチ物語に入っていけなかった理由に、『展開の読みにくさ』が挙げられます。悪い魔女に呪いでおばあちゃんにされてしまった主人公。さあどうしよう。そうだイケメン魔法使いのもとに行って治してもらおう。わかりやすいこの流れのまま行ったら良かったんです。その過程でわかりやすくイケメンと恋すりゃ良かったんです(別にしなくてもいいですが)。それが、そこらへんのエピソードをそのまま横に置いときながらも、戦争だとか悪魔だとかいくつも話を詰め込んできて、それでうまくまとまればいいですけど、反対にそれらのどこに焦点を当てたらいいかわかんなくなってしまって途中から着いていけなくなりました。すべての映画に当てはまるわけではありませんが、ある程度、話の大筋を導いてもらわないと、こっちはどういう風に観ていいか困りますよ。
そんなこんなで最後には、広げすぎた風呂敷的展開はよくわからないままハッピーエンド風に丸く収めされそうになってた。なんだそりゃと。戦争の終わりってそんなもんでいいのかと。っていう印象を強く残したままで閉幕。
まーそんな支離滅裂話でも、登場キャラがちゃんとステキに動いてりゃそれだけでも楽しく観れるんですが、残念ながら今回の宮崎アニメはそこも今までの作品と比べても弱かった。主人公ソフィーやハウルの弟子の子供・火ぐらいはまだいいんですけど、肝心の、ソフィーが愛したというイケメン・ハウルにどうも魅力を感じず。観てる側にハウルの魅力を伝わらないと、2人が無事にくっついたってどうなったって「愛」というテーマに重みも何も感じるわけないですよね。そういうことなんす。
いったいどうしたんだ宮崎駿、というわけで、オレの中で歴代宮崎作品の一番下にランクインしてしまった今作。確かにハウル城の迫力・存在感はさすがでしたけど、完成度という意味でこの映画は相当ヒドイものだったとも言っときます。でも2回目観るときはいろいろと自分で間を補完して観たら新たな発見があるかもしれないなーという駿マジックもほのかに期待しつつ、2年後ぐらいの金曜ロードショーを楽しみにしときます。
- 素晴らしいハウルレビュー:『話が進むほどシラケっぱなし@映画生活クチコミ』
オレの言いたいことを全部吐き出してくれてる鋭いツッコミが冴えるレビューなので、ハウル鑑賞後のもやもや感をすっきりしたい人は是非飛んでください。余りにも的を得ているので、上に書いたオレのレビューは彼の書いてることにならってることを白状しときます。すいません。




