職場の自分のデスクまわりがイマイチ安らぎに欠けるので、マメデルモンという豆を育てることにした。

オフィスの蛍光灯に昼夜照らされてぐんぐん伸びる哲夫(豆の名前)。
こいつの驚異的な成長スピードに、クララも思わず前のめり気味に立ち上がりました。
よく見ると、豆に「げんき?」のメッセージが刻まれているのを発見。
哲夫のやつ、どうやら業務に追われる私を励ましてくれているようです。
「なんてかわいいやつなんだ。」
仕事の合間にこれを見る度、私はささやかな安らぎを取り戻せた。
それから数日、哲夫はさらに伸び続けた。

彼の成長はとどまることを知らず、ついには隣のお姉さんのデスクにまで伸びていきました。
「おいおい哲夫、そっちに伸びたらお隣のお姉さんに迷惑だろ。やめなさい。」
しかし哲夫は、飼い主である私の忠告を聞こうとはしませんでした。
そればかりか逆に、牙を剥き始めたのです。
最近隣のお姉さんも、手軽に芝を育てられるキットを置いたのですが、どうやら哲夫は自分以外の植物の存在を認めたくないらしく、お姉さんの芝キットに付いてる犬フィギュアに対してなんと攻撃を仕掛けたのです!
「こら哲夫!いいかげんやめないか!」
しかし、私の叫び虚しく、、、

犬の首筋にまで伸びた茎は、少しずつ少しずつその首を絞め上げていく。
「・・・クゥーン・・・・・・・。」
動けなくなった犬のかすかな悲鳴がついに途切れた。
「・・・おまえは、おまえは、なんてことをしてくれたんだ哲夫!」
よく見ると、「げんき?」と刻まれた豆は、既に黒く腐って下に落ちていた。
目の前の哲夫はもう、私を励ましてくれたあの優しい哲夫じゃない・・・。
「何があったんだよ哲夫!いったいおまえの身に何があったっていうんだよ、オイ話してくれよ!」
思わず涙を流し打ち震える。
その時、後ろから私の肩を優しくポンと叩いてお姉さんは言ってくれました。
「はいはい、もう気が済んだ?遠くから本部長がこっち見てるよ?」

「・・・・・さてと、そんじゃ今日もお仕事、始めますか!」
その後、施設に引き取られた哲夫は更生して元気でやっているという。

「ついカッとなってやってしまった。今は反省している。」
p.s.
これ最初はね、ただの観察日記だったのが書いてる途中から変な妄想が付け加わっちゃったんです。ついカッとなってやっちゃったね。でも今見たら、くだらねーを通り過ぎてただの恥ずかしいテキストになってた。でも反省はしていない。





