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朝一のシャトルバスに揺られて、ようやく朝7時にボロボロの状態で宿に戻って来たオレ達。そのままさっそく入浴するも、体がまったく言うことをきかず顔面だけを残してそのままゆっくり浴槽に沈んでいった男が2人。相当な疲労です。

宿の人の「それじゃチェックアウトは12時までにお願いします。」に対しても、「はーい、わっかりま・・・zzzzzzzzz」という、返事と同時に眠りに落ちるほどの状態で仮眠を4時間取りました。

そこからまた、2時間ほど掛けて会場まで向かうわけですが、なんとかお目当てのEGO-WRAPPIN'には間に合ってほしいところ。バスが苗場に到着した時点でダッシュすればギリギリ間に合う状態だとわかるやいなや、残りの3人を置いて駆け出すオレ。チューハイを片手に順調にフジロッカー達の間を縫うように急いでいたオレでしたが、直前のゲートで止められてしまいました。

「えー、缶の持ち込みは禁止になってますのでここで飲んでから通ってください」
「え?ちょ、、、、これ、残りあげます!受け取ってくださいすいません!」

ここでは、無理矢理ボランティア君の手に飲みかけの缶チューハイを押し付けてクリア、彼の迷惑そうな顔が酷く印象的でしたがそのまま先を急ぎました。

そんなこんなの末、一曲目に間に合いました。
jazzyなリズムに気持ちよく揺れる群集のさらに前の方でオレもその揺れに加わります。


EGO-WRAPPIN'
「写真ダメ!」とオレを注意する係員(ごめんなさい)越しに熱唱するヨシエさん。カッコイイ。

ステージを動き回るヨシエさんを見ながら、やっぱ彼らは、『音楽』の名が示す通りまさしく「心から音を楽しんでいる」、そんな印象を強く抱いてしまいました。まだの人は、彼らの出世作「くちばしにチェリー」のPVを是非ご覧頂きたい。もうみなさんめちゃめちゃ楽しそうでこれこそが『音楽』なんだと思うこと請け合いですよ。

EGO-WRAPPIN'の後は、これまたお待ちかねくるりの登場です。

くるりといえば、オレのiPod内では『ワールズエンド・スーパーノヴァ』が再生回数130回でぶっちぎりの1位という記録を持つ大好きな邦楽アーティストのひとつなのですが、その『ワールズエンド~』内の大好きなフレーズ「どこまでも行ける」を岸田シゲルがアレンジして始まったライブはそりゃもう鳥肌モンでした。その中でも、『東京』で顔を歪ませながらシャウトする岸田シゲルが放つあの切なさには胸がアツくなりました。終わった後も一人余韻に浸ってたら、そりゃいつのまにか迷子になってしまいますですよ。でも和製ロックはこうじゃなきゃな!なんて。

連絡を取ろうにもここではオレのauケータイがただの時計と成り下がる中でなんとか奇跡的に合流した後は、まだ行っていないさらに奥のステージに向かいました。

各地の屋台で腹を満たしたり、BOOM BOOM SATELLITESの激しい音に打たれながら同時に雨にも打たれたり、一番奥のステージ・ORANGE COURTでLOVE PSYCHEDELICO・KUMIのあのナチュラルな発音を初めて生で聴いて「おーー」ってなったりしながら時間は過ぎていったのでした。


ORANGE COURT
午後10時のORANGE COURT。すっかり暗くなってきやがりました。
フジでは懐中電灯持参が推奨。


大きなグリーンステージとは違い、FIELD OF HEAVENなどのステージでは、周りが木々に囲まれて光が逃げないので、ミラーボールやプラネタリウムなどの粋な演出が施されているステキ空間になってました。


FIELD OF HEAVEN

FIELD OF HEAVEN

うっわ夜はこのステージで女の子とロマンチックに音楽を楽しむのがすごくイイぞ!などとすかさず脳にメモるオレがいましたが。


でまー一応、そこからNew Order→PRIMAL SCREAMの王道パターンという流れだったのですが、あまり知らない&ぐったりんこということで、それらをBGMにしながら座って体力を温存してました。

23:00時ぐらいになると、RED MARQUEEステージがドゥンドゥンと低いビートを鳴らして誘ってきたので、みんなでファイト一発ドリンクで乾杯してから乗り込むことに。


何がSUGIURUMNやらMyloやらよく覚えていませんが、午後4時登場のラストDJ. TAKAYUKI SERINOの選曲がすげえアゲアゲで気持ちかったのは覚えております。これはもう力の限り弾けられたのではないかと。おそらくオレ達、湯気が出るほどがんばったんじゃねーか?


ROOKIE A GOGO

帰り道、ROOKIE A GOGOのステージ横を通る。
数時間前、オレの真横で踊ってた外人の女の子がテーブルに突っ伏して寝てたので心の中で「おっつかれー」て言っといた。


いやー、というわけで「音楽バカ達の為の祭典」ことフジロック終わりましたけども、10万の価値はありましたね。暴雨とかアクセスの悪さとか人の多さにウンザリは確かにありましたけど、それを超える興奮がありましたよ。

10万円という高めの値段設定からか、他の野外フェスと比べて学生さんなどのガキがいないので社会人のみなさんのマナーの質は高くて無茶するやつもいなかったので、それはそれで良かったかもしれませんね(2回注意を受けたオレ自身のマナーは悪かったかもしれませんね・・・)。それに案外簡単に前方に食い込めてアーティストの目の前で楽しめたりするのもいいところ。

そしてなにより、会場全体が広くてしかもステージの外装やお店にも気合が入ってたりするので全部回るのが大変だけどこれがリピーターを増やす要因になってると思う。なんつーかクオリティの高いイベントだと思った。実際、まだ行ってないエリアとか見たかったライブとかもあったので、また次回是非行きたいでっす。



パッチギ!


どうもおつかれさまでした。

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苗場

気付けばバスは苗場に着いてました。


東京のゴミゴミした雑踏から、いきなり自然の山に開放された時のあの気持ち良さはなんだろうか。よーしいくぞーてコブシを突き上げた次の瞬間、これですよ↓


苗場

山の斜面に見えるテント群が、お分かりいただけるだろうか。
めちゃんこヒトがいるのが、お分かりいただけるだろうか。

10万人は来るというフジを正直ナメてたよ。そして、それ以上に山の天気をナメてたよ。

ついさっきまで晴々としてた天気が、一転して豪雨になり、フジロックTシャツを買うために並んでいたオレ達を直撃する。これが予想以上に強い雨で、結局この日は雨が降ったり止んだりを繰り返すことになる。事前にカッパフルセットを用意していたオレはなんとか助かったが、持って来なかったフジロッカー達はこぞって売店の白い簡素カッパを買うハメに。


フジロッカー

売店周辺では異常に白カッパ率が高かったので、

「あれれ、なんかこの光景どっかで見たことあるぞ。そうかパナウェーブか!」


フジロッカー

何年か前、世間を騒がせた白装束集団パナウェーブの大規模集会みたいな群集のみなさんは雨に打たれながらでゲートを目指すのでした。

ゲートをくぐって、とりあえずまずは一番大きいグリーンステージへ。


グリーンステージ

グリーンステージ

本当は真っ青な空の下で太陽に照らされながらが理想なんですけど、霧が立ち込めるこの自然のステージてのもまたいいかも。

そうこうしてる間に、お目当ての東京スカパラダイスオーケストラが登場。さっそくステージ前方の、よりワッショイしたい人専用の隔離エリアにレッツラゴー。


スカパラ

スカのリズムに身を任せてもみくちゃにされるオレ達。小雨がアツくなった肌に気持ちいい。乱舞に疲れて途中リタイアしましたけど、アルコールなしでこのテンションになれるスカパラはやっぱ最高でした。


一段落して、泥の中を通りながらトイレに向かう一同。案の定、備え付けの簡易トイレBOXには男女ともに長蛇の列が。

しかし、男子にはどこでも立ちション可能な特権があるため、実際のトイレBOXの横に透明な架空トイレを勝手に追加して用を足す人が多く見られました。


トイレBOX

バーチャルトイレBOX

バーチャルトイレBOXはその数20とも言われている。


とか、くだらねートイレ盗撮をしてるうちにクラムボンの時間がやってきました。


クラムボン

原田郁子の登場に沸き返るステージ・RED MARQUEE。

声がかわいいのなんので男子にも女子にも大人気。でもただかわいいだけじゃないんだこの声は。彼女にしか出せない特徴的なこの声はかわいくて、かつパワーがある。これはすごい。オレは仕事中に、iPodからクラムボンが流れてきたりすると、曲によっては感情が揺さぶられて仕事にならないので聴くのをやめちゃうぐらいのことはありますよ。このライブを隣で聴いてた緑メガネは「尿意が止まる程だ」と感激し、対するオレは逆に尿意をもよおしてきたという、聴く人の膀胱を刺激するクラムボン(嫌な表現ですが)は、オレ達に絶賛のまま無事終幕しました。


クラムボンが終わると同時に、グリーンステージ4万人の前で大御所Beckが始まってました。でもまーBeckといえど、オレにとっては不朽の名作『Sexx Laws』しか知らないわけで大きな熱狂こそありませんで残念でしたけども。ヨシ、CD借りてくっか。

この頃には再び雨も強まってきて、次のFatboy Slimが登場した時には、いつでも踊れるように全身カッパスタイルで挑みました。


ファットボーイスリム

突然エレクトロニックなビートが響きわたり、グリーンステージ全体が大きなダンスフロアと化す。そして、それに合わせるかのような土砂降り&雷。それでも皆の踊りは止まらない。下手すりゃ落雷で死者が出てもおかしくないこの事態を、粋な演出として楽しむ音楽バカ達。最高じゃないですか。冷静に選曲を考えれば、「あの曲掛けてくれよー」という不満もあったものの、この無茶苦茶な展開に楽しめないわけがねーよ。


さて23時からは、雨に濡れ凍える体を激辛タイラーメンやお酒で凌ぎつつ、再びRED MARQUEEの朝までコースに途中まで参加です。United State of Electronicaのノリのいい音楽にヘトヘトになったり、DJ.TOWA TEIの選曲に酔いしれながら気持ちよく揺れていました(こいつうめーわ)。続く、VITALICあたりで体力の限界を感じ、繰り返される電子音にちょっとウンザリしながら、午前3時にチルアウト。この日のフジロックを終えます。


ゲート付近の売店に戻り、泥だらけの靴を洗ったりしてチョイ休憩。

オレ達はこの後、遠く離れた宿まで戻ることができるのですが、宿無しで挑んだフジロッカー達はここの床にまるで野戦病院よろしく寝泊りするわけで、アルミホイルを巻いて眠る男とか座ったまま眠る女とか居て、なんだかフジロックの過酷さを思い知らされたのでした。




フジロック3日目に続く。

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フジロックフェスティバル
それは新潟県苗場スキー場で行われる大規模野外音楽フェス。

7/29(金)・7/30(土)・7/31(日)の3日間、それも夜通しで音楽と向き合えるというまさに音楽バカ達の為の祭典です。この10万は吹っ飛ぶとされるイベントに、お金の余裕も出てきた社会人1年目の4人が行くことになりました。

とはいっても、会社的には年度末決算を控えたこの忙しい時期に何日も休みを与えるわけにはいかず、ユニットリーダーに代休を申請する際に交わした、

「この日休んでどっか行くのか?」
「・・・失ったなにかを見つけ出す旅に、ちょっくら・・・。」

というゴニョったやりとりの末、なんとか前後2日の休みを押さえるに成功しました。
もちろん申請書にはちゃんと「私用の為。」て無難にちゃんと書きましたよ。もしここに誤って「ちょっくらフジまで自分探しの旅に。」みたいに書いた日にゃ、もうあれですよ、帰ってきてもそのまま永久に休日が続行ですよ。長い長い夏休みと引き換えに職を失うわけにはいきませんよ。

まーそういうことも各自あったりして結局は、4人が揃う2日目・3日目の参加になったので、
全員が揃うまでの空き時間は、東京の街をぶらつく予定になったのでした。

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7月28日(木)の夜、会社帰りに直接東京行きのバスに乗り込む。

この「青春ドリーム大阪号」という名のバスに、まさしくこれから起こるであろうオレの青春を乗せて勢いよく出発するはずでしたが、大阪を出て10分後にオレの後ろの席で始まった、「男って生き物はね、生かさず殺さずが一番なのよ。」というOL2人組のトークに早くもゲンナリ。そして、「玉の輿を狙うには・・・」についての講義が始まったと同時に前のおっさんが「はい倒しますよー」て席を倒してきてオレを圧死させるという、とんだドリームのおかげで、まったく眠れないまま午前6時に東京駅に到着。

さっそく、東京に住む友に電話する。「至急、トイレの位置をおしえてくれ。」
トイレもゴミ箱も見当たらない。東京駅の構造もごちゃごちゃし過ぎでわからない。ちくしょうふざけやがって、なんて街なんだここは、とつぶやきながら尿を我慢する男はなんとか友人宅に到着。


この日は、しばらくして友の出社を見送った後、残された友のカノジョといっしょに東京の街を巡ることにする。


まずは浅草へGO。

それにしてもやたらと外人さんが多い場所ですね浅草は。



一歩間違えば危険なファッション・危険な構図であるこの青パンも、外人だからセーフみたいなところはあるよな。


雷門の下でガイジンさんファミリーと遭遇。
マザーの「次はみんな集合して撮りますよーはい並んで並んでー」のジェスチャーに合わせるかのように、


お呼びじゃねーのになぜかおっさん達も大集合。是非オレも参加したかった。


撫で地蔵

撫でれば御利益があるという撫で地蔵を前に、それならばと執拗に攻め続けるオレ。
「頼むよ。なァ頼むよ。いろいろとお願いしますよ・・・!」
と、思わず唇を奪いそうになるまで接近するも、背後の視線を感じふっと我に返る。


続いて、東京タワーへ。


東京タワー


タワー展望台では、「うわこいつは売れそうにないわ」という東京タワーのかわいくないマスコットキャラ・『ノッポン』のグッズが見向きもされず、売店にてゴボウの収穫祭のような状態で売れ残っていたのが印象的でした。

他にも、同ビル4階に『とうけいプラザ』という、客がオレ達以外いない絶不人気な政府広報展示コーナーがあったのですが、その中のクイズマシンもなかなか侮れない仕様となっていました。

3択で使うであろうABCの3つのボタンの横のスタートボタンを押してクイズがスタート。
画面に問題が表示される。「富士山の高さは何メートルでしょう?」 ・・・・・あれ、ちょっ選択肢は?この状態で適当にボタンを押すと、その答えと同時に本来表示されるはずの問題の続きが発表されるという、知識以上にエスパー的な先読み能力が問われるまったく新しいタイプのクイズ形式となっていました。まー早い話がぶっ壊れてたってことなんでしょうけど、もしこのクイズに正解した暁には、まるでドラクエのカジノで大穴当てた時のような長いファンファーレを誰もいないこの静かなフロアに響き渡らすことが出来ます。ちょっと虚しくもなれます。

ここには他にも、簡単な質問に答えていくだけで、「自分が全国のエリア別でどこのタイプの人間か」がわかるスーパーコンピュータも設置されていました。「キュウリとキュウイ、どっちが好き?」の問いにキュウイと答えただけで「東北地方タイプ」の烙印を押されたオレにはその理由はまったくわかりませんでしたが、このコーナーはタワーに登るよりもオススメだゾみんな!

でまあクイズとかはすぐにどうでもよくなって、そんなことよりも笑顔がとてもキュートな受付のお姉さんに六本木ヒルズへの行き方を聞いて、この場を後にしました。

東京というところは狭い割にどこでも地下鉄通ってるし名所も散らばってるもんだから、観光しやすいのはいいよな。駅ひとつ行けばもうすぐにギロッポンですよ。「よーし昼メシに六本木丼でも食おうぜ」とか言いながら田舎モンのテンションも上がります。


六本木ヒルズ

六本木ヒルズ

こういう芸術作品がちょいちょい配置されてるってのはいいね。

トンガリ君
トンガリ君。やはりノッポンと比べても、こちらに軍配が上がる。
つーかノッポンて何だったっけ?


で、ヒルズをいろいろ歩き回った感想としては、ここは人を選ぶ場所だってこと。
あくまで対象は大人で、オレも含め若年層にはあまり楽しめないところだ思う。実際、チカゴロの若者はあまり見かけませんでしたし。とにかくね、無駄に広いんすよ。せっかく広くて高いビルなのに、中に入ってるのは大きくもなくマニアックでもない普通の本屋だったり、写真現像屋だったりどうでもいいのばっか。捜し求めてた六本木丼が食えるようなとこも見つかりません。別に誰もわざわざ最上階までフィルムを現像しに来ませんて感じで、必要で建てられた場所じゃねーなといった感想。でも逆に言えば、ウザい若者がいないし美術館もあるので落ち着ける場所であるのは確かかな。


まーそんなこんなで、その後は友人宅に戻ってシャワー&仮眠タイム→準備→苗場行きのバスが出る新宿駅に向かうという流れに。ここでようやく4人が揃いました。晩メシを食っていなかったので、バスが出発するわずかな時間で適当な店に入る。ここでオレ達を襲った事件とは。

わさび事件
おまえこれはねーよ。適当過ぎ。

ネギトロ丼のトロらしき塊も十分問題ですがそんなことよりも、本来わさびが乗ってる位置にある黄緑色したペースト状のこれはなんだと。わさび大好きっ子のオレもさすがにこれは苦笑い通り越して爆笑ですよ。この色と形状と量はわさびとしてありえないので、トレイを返す時には警告の意味を込めて、わざと2人分練り固めたやつをティッシュに乗せて返しましたから。多分厨房の中では、「やっぱこのわさびじゃ無理っスよチーフ!」みたいな展開になってることを期待しつつ店を出ました。


バスが東京を出発して3時間、苗場まであとわずかのサービスエリアでの仮眠タイムが。オレ達はバスを降りて、しばらくまったりしながら夜のダラダラとした時間を楽しみました。

次回フジロック本編につづく。

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