今日は気持ち悪い日記を書きます。
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まだ4つ下の子のことを忘れたわけではなかった。
まだ完全に諦めたわけでもなかった。
ここ何ヶ月かは、直接会うことは数えるほどしかなかったけれども、月1ぐらいでオレから連絡は取っていた。決まって日曜の夜に「今バイト?それとも家?」という言葉から始まって約1時間のトークを仕掛けていた。
遊びにも誘った。だが向こうはリアルに忙しいことは知ってるし、なかなかスケジュールも空かないらしかった。それでもようやく約束を取り付けることができた。
「雪苺娘でもおごってやるから来週日曜日に神戸にでも行こーぜオイ」
神戸の街はほとんど知らなかったが、オレも向こうもノリノリで話は進んでいった。話の流れ上3人で行くことになったが、それでもオレはうれしかった。久しぶりにあの子の顔が見たかった。
当日に備えてオレのテンションは静かに燃えていた。
働いて以前より小金持ちにはなってるので予算的にも問題はなかったし、
現時点の最強装備(服装)はどれか迷う楽しみもあった。
そして2日前、『関西1週間』を買ってきた。
いわゆるカップル向け情報誌だ。カップルどもの生息地が手に取るようにわかる。なんだよこいつら気持ち悪い。いつもはそう思って立ち読みで済ましてたけど、今回は予習必須なので初お買い上げした。彼女いないのに買い上げた。ちょっち恥ずかしかった。
「ヨシ、なんだかわかんないけど、このスイーツイベントをチェキだ!」とばかりにページを折っておいた。そして、喜ぶアンチクショウの顔を思い浮かべながらメールを送って眠りについた。
翌日、一日の仕事を終えた帰りの電車でケータイを開く。メール着信あり。あの娘からだった。
タイトル「ごめんなさい」
嫌な予感がした。
メールを読み終わった後、急に体が重くなったのを感じた。
深く目を閉じて動けなくなった。そんなタイミングでiPodからは鬼束ちひろ。狙ってやがる。暗い曲が心に酷く馴染む。なんてタイミングだばかやろう。
メールの内容。
その娘には最近彼氏が出来たらしい(この時初めて知った)。いっしょに遊びに行く予定の3人目が無理になったから2人きりで行くのはやめとこうとのこと。とにかく必死に謝ってた。
オレは何も考え込まないようにケータイを閉じてそのまま音量全開で鬼束を聴きながら帰宅。部屋に入って、床に置いてた関西1週間をどけたその場所に布団を敷いて中でメールをもう一度読んだ。
「なんだそりゃ・・。」
力なくつぶやいた。
そしてその後、「ついにこの娘とも決着を着ける時が来た」とも思った。
1年前に振られてからもちょいちょいあったけど、この子には『ただの女友達として』接することが出来なかった時点で、そして相手の答えもなんとなくわかってる時点で、それはもう仕方のないことだった。そう思って、オレはこの真っ暗な布団の中でメールを打ち始めた。
もうホントに恥ずかしい文章が次々と浮かんできた。
「もうこんな気持ちで誘うの遠慮しといた方がよさそうやな淋しいけど」
「キミの存在がどんだけオレを成長させたことか」
「雪苺は、しばらく長い時間が経ってオレも彼女つくってからまたいつかどこかでおごらせてもらうな」
「告白して後悔せんでよかったわ、今までほんまありがとう」
とか打ちながら文面を読み返していくと、なんだか本当のラストメール打ってるみたいな感じに気持ちが高ぶって、そう思ったらその瞬間涙が出てきた。久しぶりに泣いた。おそらく全米も泣いた。
長すぎて3通に分けたメールを送信した1時間後。
向こうから、こっち以上の文字数で3通のメールが届いた。
オレの精一杯の言葉を全部受け止めて彼女なりの芯のある言葉でしっかり丁寧に返してくれた。今までのこと、新しい彼氏のこと、そしてオレへの感謝の言葉。どれもが突き刺さった。オイオイどっちが年上なんだよ。こういうところにやられたんだよなオレは・・・。アンチクショウだよな・・・。
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そして1日経った今、鬼束ちひろと銀杏BOYZを聴きながらこの文章を打っている。
はっきり言って、そんなに深くまで相手を知らない上での恋だった。
そしてそれを1年間ずっと追いかけてきて、挙句実らなかった恋だった。
はっきり言ってこの恋は賢くはないよ。むしろ、馬鹿野郎だよ。
だって、脈がなかったことぐらいよく考えてみればわかったよ。
だから、こうなることもオレ自身どこかでわかってた気がするよ。
だけどどうか、そのことでこの恋愛音痴バカを叩くのはやめておいてください。彼も彼なりに必死だったんだろうから。
今日も、その娘とその彼氏がいちゃついてるところ想像したら発狂して仕事どころじゃなかったけど、この事件はこれでようやくあの娘を忘れられるいいきっかけになったかもしんないね。とかキレイに済ませればいいけど。まー、ネクストステージに行くきっかけにはなったと思う。そんなキレイゴト言いきかせながら今日は眠ろうと思う。おやすみ。
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